ONKYO MONITOR 100R VS M-510
私が、セプター5001をハイ落ちハイ落ちとアピールするので、
『ハイ上がり時代のONKYOサウンドを聴かせてやる!!』 と、オーディオ機材遺体安置所で
眠る100Rを引っ張りだしてきてセッティングしてくれたようです。w
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100Rを駆動するアンプは、ONKYOの最高グレード M-510で鳴らします。
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MONITOR 100Rの最大の特徴は,中域ユニット、高域ユニットの振動板として
世界初のマグネシウム合金振動板を開発して搭載していることです。
高域の伸びは綺麗に伸びていて、ハイ落ち感は全くありません。
32cmのコーンウーハーは、重低音こそ出ませんが、量感のある低音で
音の厚みもなかなかです。
1979年に発売された100Rのウーハーと同じとのことでアナログレコードでの
再生音に合わせて開発されているようで、CD再生の時よりレコード再生の時の方が
低音のバランスは良くなるようです。
しかし、中域ユニットのマグネシウム振動板は音色の癖が強く、楽器やボーカルの
音色が変わって聴こえてしまいます。
高域特性はそれなりに優れているマグネシウム振動板ですが、中域での
愛称の悪さがネックとなり、以後使われることはなくなったようです。
今回視聴した100Rですが、内部配線が変更されています。
SPのアッテネーターを通らないようバイパスされ、フラットの特性になるよう
ネットワークを一部改良して組み直しているそうです。
中域の音色の問題で、ボーカルや楽器の音色を楽しむ音楽には愛称いまいちですが
派手な録音のフュージョンやロック系のドンパチ系サウンドを爆音再生すると
おおっ!!ONKYO結構いいじゃん!!と思わせる魅力もあるスピーカーでした。
100R以後、カーボンウーハーに変更され低音が出にくいウーハーが主流になったそうです。
時代は、レコードからCDに移り変わり、CD創世記に発売されたCDはハイ上がり録音が
多かったことあり、ダイアトーンを除く各メーカーから、ハイ上がりCDにバランスを合わせた
ハイ落ちスピーカーがたくさん発売される事になります。
1980年代中盤の頃ですから、セプター5001も時代の流れで自然とハイ落ち気味の
音作りがされたのも当時の時代背景が多く影響を与えたのでしょう。
当時、ハイ落ちにしなかったダイアトーンはその時代には高域うるさいと
相当叩かれたそうですが、今頃になって録音の良いCDは綺麗な高音がすると
再評価されるようになるとは皮肉なものですね。w