フォノイコライザー 聴き比べ パート2
私は、子供の頃からレコードは聴いてきましたが、長い間レコードとは
そこそこ楽しめるような音で鳴ればそれでOK!! という距離感で付き合ってきました。
ですので、レコードに対して詳しい知識を持つベテランオーディオマニアの皆さんに
私からあれこれ評価みたいな意見もあまり書くことはないのですが、
一部の方から書いて欲しいと言われてましたのでちょっとだけ私の感じた事を
書いてみます。
Accuphase C-280L (内臓フォノイコを使用)
http://audio-heritage.jp/ACCUPHASE/amp/c-280l.html
MM・MC型対応フォノイコライザー:Pro-Ject Phono Box SE
http://naspecaudio.com/discon/pro-ject-discon/mm-mc-phonoequalizer-amplifier/
Aurorasound(オーロラサウンド) VIDA ブィーダ
http://www.aurorasound.jp/vida.html#vida
視聴フォノイコは上記3種類
発売時期も価格もぜんぜん違います。
C-280L は、1987年発売の当時70万円位のプリアンプ
まさしくレコード技術も熟成されたレコード全盛期に発売されたもの。
Pro-Ject Phono Box SE
Pro-Ject(プロジェクト) 1991年に設立されたオーストリアのオーディオメーカー。
本社はオーストリア・音楽の都ウィーンに拠点を置いています。
発売時期は多分2004年頃?
当時4万円程度のフォノイコです。
Aurorasound(オーロラサウンド) VIDA ブィーダ
2011年発売。
オーロラサウンドは、元はPCオーディオやDACをやっていたそうですが
昔のアナログマスターテープをハイレゾ音源にしたものをいろいろ聴いているうちに
オリジナルのLPレコードが聴きたくなったからということで製品開発され
販売されたようです。
価格は31万2900円
視聴レコードは、エクスクルーシブさんが2枚持ち込み。
最近、話題のこのレコードも。
でもひこうき雲 音質悪すぎ。(汗)
4曲目が好きとのことでそちらを中心に。
我が家のレコードもいくつか。
視聴レコードは1970年代 1980年代に発売されたレコードなどいろいろ
1980年代に発売された高音質レコードの感想。
Aurorasound(オーロラサウンド) VIDA ブィーダ
ぱっと聞いた印象は、低音の解像度が高く周波数特性的にもフラットな
バランスの良い鳴り方。
280L程鮮烈な音は出てこない。
Accuphase C-280L (内臓フォノイコを使用)
重低音の伸びが凄くて重厚な低音と音が弾け飛ぶような鮮烈な音。
Pro-Ject Phono Box SE
Accuphase C-280LとAurorasound VIDA の中間的なサウンド
低音の量感も280L程じゃないけど程よく弾むようになってくれます。
ぱっと聴いた印象では上記のような音
ただし、レコードを変えると評価はまた違った印象になります。
2000年以降に発売されたデジタル主流時代の一般的にに高音質版と
言われているレコードを視聴。
Aurorasound(オーロラサウンド) VIDA ブィーダ
最近の高級トランスポートと高級DACを組み合わせた現代的な
ハイエンドサウンド CD音源を聴いているような良く似た印象。
CDとレコードの同じソフトを聞き比べしてもあまり大きな違いを感じません。
Accuphase C-280L
重厚な低音の伸びがあだとなり音が低音が膨らみ気味で重たい印象
弾けるような鮮烈さもありません。
同じソフトならレコードの方がCDより音質が悪く感じます。
Pro-Ject Phono Box SE
鮮烈な音も出ませんが、重たい印象もなく聴き易い音。
これも、C-280L VIDA の中間的なバランスの音。
レコードは昔からボチボチ続けていしましたのでそれなりに数は持ってはいましたが、
特別アナログに詳しいわけでもない私が、Pro-Ject Phono Box SEを当時
購入した決め手になったのは上記感想の通り 音楽ソフトの音質の違いによる影響が
あまり出ないので聴き易いから。
もっと高音質のフォノイコがあることはわかっているのですが、レコードは
発売された時期によって音の録音バランスがぜんぜん違うのです。
レコード全盛期に発売された80年代頃の高音質レコードは、
その当時に発売された音の良い機器で再生するとビックリするような
鮮烈な音がします。
70年代頃のレコードは、鮮烈な弾け飛ぶような音はありませんが
もっとレンジが狭く枯れたような音色が多いかな。
90年頃に入ってCDの発売とともにレコードの衰退でスタジオの機材もデジタル化されていく
影響かレコードの音もだんだん悪くなっていくような印象。
2000年以降のオーディオマニア向け 重量盤高音質レコードなどは
レコード全盛期の80年代の高音質盤とは音のバランスが全く違います。
これらの録音バランスの違うレコードを聴くわけですが フォノイコ選びを考える時に
私が思うに一番考えるべきことは、どの時代のレコードを中心に聴くのか?
そしてそのレコードが発売された当時の機器を揃えるのが一番の近道かな。
こんな考えをレコード遊びするたびに感じています。
オーディオオフ会ではまず再生される事のないこんなレコードも
今日は再生してみました。w
スケバン刑事Ⅱ このレコードには当時のドラマのテレビの音声が
収録されています。
私世代の人は、子供の頃からテレビでよく耳にしていた耳馴染みの役者さんの声も
収録されています。
これらの声を高級オーディオ機器で再生すると、人の声が別人の声に聞こえるとがよくあり
遺伝子に刷り込まれた記憶が反応してもの凄い違和感を感じるのですね。w
まあ女性ボーカルなんかを意図的に音色を変えて構築する美声オーディオも
ありではあるのですが。ww
そんな1980年代のレコードを再生すると一番声に違和感を感じないのは
Accuphase C-280Lでした。
1985年発売の中森明菜さんのレコードを他のフォノイコで再生してみますと、
kuniさんが一言。
声が違う...
C-280L に戻しますとそうこの声との感想でした。
ジャズやクラシックなど音楽にもよりますが、人の良い悪いの感想ほど
あてにならないものはありませんから音の評価などは他人の100の感想より
自分のシステムで聴いてみる。
これしかありません。(爆)
ただし、新しいレコードを中心に聴くのか?
はたまた80年代
70年代?
50年代やSPレコード?
聴きたいレコードが発売された当時の機器で再生する。
これが私なりのレコード 及び フォノイコ選びの一つの指針かな?
ただし、古い機器は心配という人もいるかもしれませんので
Aurorasound VIDA あたりを狙っている人は、カートリッジや
プリアンプなども昔の物ではなく、今時の新しい機器で統一した方が
音色の相性が良くて好印象になりそうな感じです。
期待通りのオーディオ雑誌に出てくるようなレビューではなくて
すんません。
ソフトレビューなんだか機器の感想なんだかよくわからないような文章の上手な
オーディオライターが書いたような音楽レビューのような感想は
オーディオ雑誌でどうぞ。w
はたまた80年代
70年代?
50年代やSPレコード?
すみません、それも決まってません。
何でも聴きます。
オールラウンドなフォノイコ探してます、
そんなモノは無い! W
ともかく、ありがとうございました。
ご苦労様でした^^ どの時代の(レーベル/ジャンル)を
中心に聴くのかに依ると云うのはごもっとも♪
>エクスクルーシヴさん
この前聴かせて頂いた(ピーターソンだったか?)CDと
LP両方在ったヤツ、あれで聴き比べて見たら色んな比較が♪
音楽を楽しく聴けるように再生するのは、特性とか数字だけでは
計算出来ないところがさらに難しくしてしまいます。
結局、どの音楽をどのように聴かせるのか?
これがブレてない人は自分の音を持っているように思います。