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RYO オーディオ美音倶楽部

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RYO オーディオ美音倶楽部

日東紡音響エンジニアリング 『Sound Laboratory(サウンド・ラボ)』

日東紡音響エンジニアリング 『Sound Laboratory(サウンド・ラボ)』

最新の拡散音場技術 Acoustic Grove System(AGS)を使って製作された
究極のオーディオルームを見学させてもらいました。

部屋は特殊な形状で9角形みたいな感じの部屋で、一般的な四角の部屋のように
壁に平行面がありません。
個人宅で平行面がないオーディオルームの視聴をしたことがありますが
定在波の影響を受けにくいので、ブーミーな低音が出にくいのが特徴的でした。

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【オーディオシステム】
CDトランスポート:ESOTERIC P-03
D/Aコンバータ:ESOTERIC D-03
マスタークロックジェネレータ:ESOTERIC G-0Rb
CDプレイヤー:LINN AKURATE CD
ユニバーサルプレイヤー:ESOTERIC DV-60
ネットワーク・デジタル・ソース:LINN KLIMAX DS
プリアンプ:MARK LEVINSON No326S /

パワーアンプ:NES500
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スピーカ: NES211S / B&W 800D
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エアコンをフル稼働しているそうですが、SN感が高く換気扇、空調音が全く聞こえません。
特殊なサイレンサーを取り付けた空調パイプが設置されているとかで、
その空調設備の工事だけでも数百万の費用がかかるのだとか。008.gif

天井は2層構造になっていて、特殊な形状の天井高は約7.3m
さらにその下の天井高3.6mに吸音素材の天井があります。
この視聴ルームのコンセプトは、“森の音場”

森の木々による適度な響きと、大空に音が抜けていくように天井は完璧な吸音になっています。

AGSは、このようなスタジオに使う業務用モデルと、一般的なオーディオルームの
ルームチューニング用音響パネルとして販売されている2種類があります。

ルームチューニング用の音響パネルは、奥行き20cmになっていますので
一般的な部屋でも設置しやすい大きさになっていますが、この部屋に使われている
業務用モデルは奥行き60cmもあります。
これを前後左右の壁に設置していますので、狭い部屋では使えませんね。w

このAGSは、4層からなる円柱状の柱がランダムな配置で設置されています。
パネル前方から奥にいくにつれ、円柱はだんだん太くなっています。
前方2層の円柱は木製の柱が使われていますが、奥の2層はコストや重量の問題から
特殊な加工で製作された紙の円柱が使われています。

音響パネルと言うと、QRDなどがよく使用されますが、QRDの方が残響音は
大きいように思いますが、音色も若干変化させてしまう欠点もありますので
その音色の変化が起こらない音響パネルとして開発されたのがこのAGSになります。

Acoustic Grove System(AGS)の特徴としては...

* 静けさが増し微細な音のグラデーションを精緻に表現
* 色づけが無いクリアな音楽と豊かで自然な響きが両立
* 音像の定位・解像度が向上し楽器の構成・配置をも明確に表現
* 大音量でも飽和せず耳に心地よい音響空間を実現
* “音の良さ”と“居心地の良さ”が両立した空間を創造



まず最初に、周囲に設置されているAGSの効果を確かめる為に、厚手のカーテンを
引いた状態と引かない状態で聴き比べをしました。
視聴ディスクはこちらの3枚

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部屋のどこにでも配置できるように設計されたSYLVANの効果も体験させていただきました。
厚手のカーテンを引いた状態では、床のフローリングは反射、壁と天井は吸音になります。
この状態で視聴すると...

う~ん、音の定位散漫。w
低音はウーハーの高さ、中域は床から2m位の高さ、高域は天井に定位します。ww
ピアノやその他の楽器の音色が、音階が変わるたびに上下に定位が移動しています。

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中低域はともかく、天井で吸音しているにも係わらず、高音が天井に定位するのは
何かおかしいです。
山下さんにその点を質問すると、フロント天井部分に設置しているスクリーンに
音が反射しているとか。

後に、カーテンを引かない状態で視聴した際には、周りのAGSの反射音にかき消されて
スクリーンからの反射音は気にならなくなり、普通に定位していました。

全体が吸音状態の中に反射物があると、その欠点が強調されてしまったようです。
ここは究極のオーディオルームを目指しているとのこと。
吸音層の中に反射するスクリーンがそのまま設置されているのはやはり
オーディオマニア的にはもの凄く音の影響が気になりました。

反射音が視聴ポジションに届かないように、スクリーンに吸音シートを貼るとか
吸音材を貼ったカーテンレールカバーのようなものでスクリーンを隠すとか何かしらの対策は
必要だと感じました。034.gif

低域と中域の音が一体になっていないのは、SPの設置位置の追い込み
不足が若干感じられます。
AGSに頼った状態のみでSPの設置をしたからではないでしょうか?
カーテンを引かない状態でのAGS使用で、定位の不自然さはなくなりましたが、
やや音像は大きく感じましたのでこの辺りは、AGSなしの状態での追い込みも含めての
SPの設置追い込みが必要だと思います。


少しあら探し的な聴き方もしましたが、カーテンを引かない状態での視聴は、流石の一言です。005.gif
残響音は少なめですが、わずかに響く残響音が楽器の音色に潤いを与えます。
楽器の定位もそれぞれ表現され、空間表現もなかなのものです。

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ちょっと意地悪をして、JBプロジェクト「ブロンボ!(BROMBO!)」や
猪俣猛の「エクス・スパイラル」などの低音過多CDの打楽器を爆音再生してみましたが
コンクリートで完全防音された部屋にもかかわらず、逃げ場を失った音が部屋に
こもることなく、きちんと再生出来るのは本当に凄いことです。!!
これが、普通の地下のコンクリート防音ルームなどであればまず耳が壊れそうなほど
グワングワンの低音で音が破綻します。
空気を揺るがすような超低域は、30cmウーハーダブルではさすがに
出ていませんでしたが、音楽を聴く分には全く問題ない重低音が出ています。

ここで山下さんが一言 『いつもこんな大きな音量で音楽聴いてるんですか?』
我が家は中音量なので、ここまでボリューム上げることはありませんが
私のご近所さんの歌謡曲を爆音する人や、ドンパチ系サウンドを爆音再生する人に
比べたら、それほど大きな音で再生したわけではなかったんですけどね。(汗)
やはり四国の人は耳が壊れた人が多いようです。(爆)

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スコーカーの音色の癖なのか、女性ボーカルを再生するとやや野太い声になります。w
これはこれでかっこいいのですが、繊細なささやくような歌の再現はあまり得意でなないようです。
そこは、長所にもなりますのでまあ好みの範囲でOKでしょう。

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持ち込みした視聴ディスクいろんなジャンルの音楽を好き勝手に
たくさん視聴させていただき、幸せな時間を過ごす事が出来ました。

私があれこれ感想を言うより、実際に音を聴いてもらうのが一番早いと思います。
こんな部屋でオーディオ出来たらどんなにか幸せな事だろうと思い、山下さんに
どのくらいの予算があれば同じ部屋が再現出来るのかぶしつけな質問してみました。w

土地代なしで、外枠のコンクリートの建物も含めて...
なんと、たったの1億円だとか。w

意外とお安く建設出来る様なので、個人のお客様でもこのサウンド・ラボ視聴室と
全く同じものを建設したいという依頼がマジであるそうですよ。(爆)

私もポケットマネーで建設依頼しようと思ったのですが、たまたま小銭しか手持ちがなかったので
『宝くじが当たったら、工事依頼発注します...』 と、工事予約しておきました。w003.gif

この日は、ハイエンドショー最終日ということで、撤収作業に行かねばならないと言う事で
ゆっくり視聴する事が出来なかったのでシアター関係は視聴出来ませんでした。
本来であれば、ハイエンドショーの会場に行かねばならないところを、私のために
視聴ルームで対応して下さった山下さん どうもありがとうございました。

また機会ありましたら、今回見ることが出来なかった視聴の続きを体験させていただきたいと
思いますので、その時は宜しくお願いします。051.gif


PS,
今回の視聴ルームは、日東紡音響エンジニアリングの技術力を集結した最高レベルの
視聴室を体験してもらう場所でありますので非常に高価なものですが、
通常は予算に応じた視聴ルームの建設や、予算範囲で出来るルームアコーステックの提案など
ケースに応じて柔軟に対応してくれるそうですので興味がある人は一度視聴ルームの
見学をオススメします。

日東紡音響エンジニアリング ホームページ:http://www.noe.co.jp/index.html

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by contakuto79 | 2010-10-27 01:32 | オーディオ | Comments(7)
Commented by mybow at 2010-10-27 22:43 x
貴重な体験をされた様で羨ましいです。
Sylvanは、厳密に計算づくの設計なのでしょうけど、
部屋が広く、工作室があったら自作して作ってみたいです(^^)
ストレス無く音が広がり、あるべく所で定位する感じでしょうか?

それにしてもレポートアップは、見てるこちらも勉強に成るので有り難いです。
Commented by RYO at 2010-10-27 23:25 x
まいぼうさん
ここの視聴ルールは、ある意味現実的ではない非日常空間ですが、AGSをルームチューニングに取り入れるだけでも空間表現はかなり改善させそうですよ。
でも、羨ましいといっても、まいぼうさん行く気になれば簡単に行く事出来る距離じゃないですか。w
一応、この記事を山下さんも読んでくれていると思いますので、自作ではなくSylvanの方をオススメしておきます。ww
Commented by 雪まるだ at 2010-10-27 23:35 x
こんばんは。レポートお疲れ様です。
試聴は12/4で予約させていただきました。
楽しみですよ^^
Commented by RYO at 2010-10-27 23:57 x
雪まるださん
予約されたようですね。
でもまだ一ヶ月以上先ですね。w
まいぼうさんも誘ってあげたらどうですか?
Commented by mybow at 2010-10-28 00:44 x
11末〆の仕事&こぼれた分の回収作業な仕事があるので、暫くオーディオ関連は厳しいです。
Sylvan良さそうですね〜。今の兎小屋に入れたらカオス度が増しそうです。
貸し出し希望とかしたら最後、高くてもお買い上げしそうですwww
Commented by Michel at 2010-10-28 12:58 x
RYOさん
きびし~い。

私の場合、定在波が発生しないだけで100点をあげたいです。
Commented by RYO at 2010-10-29 00:24 x
Michelさん
ルームチューニングに真剣に取り組んでいるお宅にお邪魔させていただいたら、普通に取り組まれているような対策をご指摘しただけなので、特に厳しいようなことは書いていませんよ。
部屋は文句のつけようがないくらい素晴らしいものなのですから、それに相応しいセッティングや追い込みも重要ですよね。
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